8月31日、「Special Exhibition “TSUGU minä perhonen” + Japanese Cultural Experience Tour」と題し、海外からのお客様に向けた体験型ツアーを開催しました。
「つぐ minä perhonen」展の大きなテーマの一つである「ものづくり」。海外からお越しになったお客様に展覧会を通してminä perhonenや日本の「ものづくり」に触れながら、同時に熊本の「ものづくり」や日本の「おもてなしの心」にも触れてほしい。そんな思いからこのツアーを企画しました。
ツアーは東阿部流のみなさんによる煎茶道のお点前披露からスタート。今回のツアーは通訳とともに行われ、このお茶会も先生の解説が英語に訳される形で進行しました。一つ一つの動作の意味や季節によって変わる茶器など、煎茶道の基本のお話のあと、お茶と和菓子が振舞われ、参加者たちの緊張も少しずつ緩んでいきました。東阿部流のみなさんの温かなおもてなしに触れ、これから一緒にツアーに参加する仲間としてぐっと距離が縮まった一席でした。
次にツアーの参加者たちが向かったのは”session”の展示エリア。ここでは熊本の伝統工芸の作り手との交流を行いました。今回、講師としてご参加いただいたのは「肥後てまり」の作り手・鶴田美知子さんと、「おばけの金太」や「からくり干支人形」の作り手・厚賀新八郎さん。お二人からは、普段制作されている伝統工芸品の歴史やその作り方について、実演を交えながら解説をしていただきました。その後、話題は今回の展覧会を通して生まれた、minä perhonenとのコラボレート作品へ。新たな表現を作り上げるまでminä perhonenとどのように対話を重ねたのか、その制作秘話をお話しいただきました。ここでツアーは一時休憩となりましたが、休憩中も作り手のお二人への質問が止まらない参加者たち。作り手から直接お話を聞くことができた、貴重な機会となりました。
そして、ツアーはいよいよ展覧会場の中へ。担当学芸員とともに「つぐ minä perhonen」展を鑑賞しました。まず学芸員が紹介したのは、展覧会のタイトルにもなっている「つぐ」という言葉について。「継ぐ」「注ぐ」「接ぐ」「告ぐ」「次ぐ」など、日本語では同じ音でも、さまざまな意味を持つ言葉です。参加者たちは一つひとつの「つぐ」の意味に頷きながら、熱心に耳を傾けていました。その後は、学芸員の解説を聞きながらそれぞれのペースで展示を鑑賞。会場では参加者同士の会話が弾む場面も見られ、展覧会をきっかけに新たな交流も生まれていました。
アイデアが生まれ、形となり、私たちの手元に届くまでのプロセスをたどる今回の展覧会。ものづくりの背景を知るだけでなく、熊本のものづくりや日本のおもてなしの心にも触れ、ツアー参加者たちはそれぞれの発見や余韻を胸に、会場を後にしました。
(参加人数 10人)
