10月16日、上通商栄会が毎年実施している「上通まちなかゼミナール」の一環として、「1点じっくり鑑賞会(対話型鑑賞)」を開催しました。 上通まちなかゼミナール(通称、まちゼミ)とは、商店街の各店舗が専門店ならではの知識や技術、情報等を参加者に提供する講座であり、今年度も上通商店街の約30店舗が参加しています。 今回、熊本市現代美術館では、対話型鑑賞の講師として活動されている春日美由紀さんをお招きして、「1点じっくり鑑賞会(対話型鑑賞)」を体験していただきました。 講座の冒頭では、誰もが知っている有名な絵画の映像を見ながら、その絵の中で印象に残ったものや、選んだ理由を交えて自己紹介をしてもらいました。
次に、現在開催中の展覧会「プラカードのために」の会場内に移動し、ひとつの作品を題材として対話型鑑賞を実施しました。 参加者はまず、絵に何が描いてあるか、何が感じられるか、各自黙ってじっくり作品の隅々まで鑑賞し、ファシリテーターの春日さんの問いかけに応じながら意見を共有しました。
「作品の向こう側から木漏れ日が射している」 「磨りガラスのこちら側と向こう側みたい」 「この形が何か判らない」 「開いた本のように見える」 「演劇の台詞が切り取られている」 「数式はニュートンの法則?」 「人生は明るいことも暗いこともある」
など、自分が見たものや感じたことを話していくと、ひとつの作品を観ているのに、興味をひかれる場所はそれぞれだし、人に言われてはじめて気がつくこともありました。 更に見たものや感じたことの対話を重ねる中で、バラバラに見えていた意見がなんとなく、ぼんやりとしたひとつのストーリーを奏でているように感じられ、作品についての理解や解釈が広がっていく過程を参加者全員で共有することができました。
参加者からは、「明日から旅行で美術館巡りをする予定なので、このゼミに参加して良かった」との感想もあり、 今回の対話型鑑賞会を通じて、作品から自由に想像を広げる楽しさや、多様な見方に触れる面白さを体験していただく機会になりました。参加者:(5名)

