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美術館の日常のあれこれをお伝えします。

「ドレス・コード?――着る人たちのゲーム」
[プレイベント]ドレス・コード+パブローブ

2019.11.05 , ,

12月8日に開幕する「ドレス・コード?——着る人たちのゲーム」のプレイベントとして「ドレス・コード+パブローブ」を開催しました。
このプレイベントは、本展会期中に実施するプロジェクト「パブローブ」のプロジェクトメンバーへの説明会を兼ねて行いました。当館で実施する「パブローブ」についての詳細はこちらをご覧ください。

本展の担当学芸員による展覧会内容概説のあとに、アーティストの西尾美也さんによるトークを行いました。

服を「着る人」に焦点を当てた「ドレス・コード?」展。本展では13のコードを設けており、例えば「02. 組織のルールを守らなければならない?」のように、すべて語尾に疑問符が付き鑑賞者に問いを投げかけています。展覧会を通して、ファッションというゲームをどのように自分ならプレイするのか?ということについて思いを巡らせてもらえれば、と担当学芸員より展覧会の概説がありました。

西尾さんのトークでは、まず学生時代から西尾さんが携わられた作品やプロジェクトのいくつかについてご紹介がありました。服を楽器のようにしてみたり、幼い頃に撮影した家族写真を元に、当時と同じデザインの服を家族全員分作り直してみたり、道ですれ違う人々に無造作に声をかけ、着ている服を交換して写真を撮影したり。学生時代の仲間同士での実験的な作品制作から、家族、そして見知らぬ他人へと制作に関わる人々を広げていった様子を伺うことができました。
《Ensemble Clothes》
《Familial Uniform》
《Self Select》

その後、「パブローブ」についてのお話がありました。「パブローブ」は服という誰もが毎日身に着ける身近なものを通して、新しい社会の仕組みが提案できるのでは、と考案したプロジェクトの一つなのだそうです。「パブリック」と「ワードローブ」を掛け合わせた造語で、誰でも使える服の図書館のようなワードローブを作り出すプロジェクトとして、これまで山口や愛知などで実施されてきました。

このプロジェクトでは、まずワードローブを作り上げるために服の募集を行い、ワードローブができあがったらそこにある服を用いて様々な活動を行います。具体的にどのようなことを行ってきたのか、愛知での活動を例に挙げてご紹介いただきました。

「パブローブ」でできること(愛知での実施例)
1. 服の試着(その場で服を試着することができる)
2. 服の借用(その場で着替えて借用することができる)
3. 工房を利用する(服をリメイクできる)
4. 服を飾る(ワードローブ内の服のディスプレイを参加者の手で変更できる)
5. イベントに参加する
6. イベントの企画を提案する
7. 資料の閲覧(「パブローブ」に関する資料や、服の寄贈者が書いた服にまつわるエピソードを読むことができる)
8. 服の寄贈
9. プロジェクトメンバーになる

「パブローブ」に関わる全員で「ワードローブを育てていく」という考えのもと、愛知では上記のような活動が行われました。
全ての活動をそのまま熊本で行うわけではありませんが、熊本でも同様の考えのもと活動していく予定です。

また、服の「着方」を探求をされてきた西尾さんですが、「着替える」という行為の可能性にも着目しているとのこと。実際にこれまで行なわれてきたワークショップの中で、今回の熊本での「パブローブ」でも実施したら面白いのではないかというものを3つご紹介いただきました。

1. ファッションの図書館
服の寄贈者が書いた服にまつわるエピソードだけを読み、着替える服を選ぶというもの。着替えたらワークショップの参加者同士で着ている服の紹介や、服の交換を行う。
2. くらやみおきがえ
目隠しをして手探りで服を選んで着替えるというもの。
3. きかたすごろく
服の着方のアイデアを書き出してもらい、すごろく状にして支持された着方で着替えてみるというもの。例えば、「パンツを頭に被る」や「服を裏返して着る」など。

トークの最後には、一緒にプロジェクトを作るメンバーの募集と、ワードローブを完成させるための服の募集についてお話いただきました。

説明会を兼ねたトークは終了してしまいましたが、まだプロジェクトメンバーを募集しております。また、服の寄贈も募集しております。服の募集テーマは「勝負服」!
お問い合わせは当館受付、メールアドレス、電話番号までお願いいたします。
※服の寄贈の受付は当館受付のみのご対応となります。

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