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美術館の日常のあれこれをお伝えします。

「ドレス・コード?――着る人たちのゲーム」
[パブローブ]きがえるワークショップ

2019.12.08 , , ,

「ドレス・コード?」展関連イベント「パブローブ」の空間で「きがえるワークショップ」を開催しました。
「パブローブ」とは、「パブリック」と「ワードローブ」を掛け合わせた造語で、みんなで使う衣装ダンスを作る、アーティストの西尾美也さんによるプロジェクトです。
〈勝負服〉をテーマに展覧会開幕までに多くの方から服をご寄贈いただき、当館の一角に「パブローブ」の空間が出来上がりました。

その空間で「きがえるワークショップ」と題し、2つの着替えを楽しむワークショップを行いました。

1つ目は目隠しをして手触りや匂いだけを頼りに着替えるというもの。
アイマスクをつけ、テントの中で着替えます。
手触りに特徴のあるジャケット、スカート、ズボンが入ったテントの中で服の構造を手で探っていきます。
見えないことで、普段は選ばないような服に着替えたり、着替え方も普段とは違ったものになったりと、いつもとは違った着替えに参加者の方からは思わず笑みが溢れていました。
スカートを二つ重ねてのポンチョ姿を見て「結構いける!」との感想も。

 

2つ目は服にまつわるエピソードだけを読んで着替える服を決めるというもの。
じっくりと約150ある服の物語に目を通し、一人の方は「クリスマスに家族でちょっとリッチなレストランに出かける時によくはいていました。ブルー系の落ち着いた色合いが好きでした。」というエピソードの服に着替えることに。
さあ、どんな服だろうと取りに行ってみるとスカートがそこに!
男性の参加者の方だったので着替えるときには少し戸惑いもあったようですが、着替えてみると上着の紺色と馴染んでしっくり。
エピソードしか服への手がかりがないので、これと決めるまでどんな服に着替えることになるか分からない楽しさがあったようです。
何度も着替えを楽しんでいただき、ワークショップの時間はあっという間に過ぎていきました。

「きがえるワークショップ」は展覧会期中再び開催する予定です。
大人から子供までお楽しみいただけるワークショップとなっておりますので、ぜひご参加ください。

【参加人数6人


ドレス・コード?――着る人たちのゲーム

会期:2019年12月8日(日)~ 2020年2月23日(日)
会場:熊本市現代美術館 ギャラリーI・II
特設ウェブサイト:https://www.kci.or.jp/special/exhibitions2019/

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