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美術館の日常のあれこれをお伝えします。

第32回熊本市民美術展 熊本アートパレード
[プレイベント]ナンセンス発想法ワークショップ

2020.07.25 , , , , ,

7月25日に「熊本アートパレード」のプレイベント「ナンセンス発想法ワークショップ」を熊本県立第二高等学校(以下、第二高校)で開催しました。
本イベントは第二高校美術科と当館のコラボレーション企画として行ったものです。
今回の熊本アートパレードの審査員である明和電機の土佐信道さんを講師に招き、生徒の皆さんには作品作りの鍵となる柔軟な思考づくりに触れていただきました。

最初は「オタマトーン」や「SUSHI BEAT」など、明和電機が作っている製品について紹介がありました。実演を交えながらの紹介に生徒たちはどんどん引き込まれていきます。面白い!という感情が表情から伝わってくるようでした。

次に、生徒たちの心を短時間で掴んだ明和電機の製品がどのように生まれたのかの説明がありました。「オタマトーン」を例に上げ、初期構想から現在の形や名前になるまでのスケッチを見せていただきました。アイデアの紆余曲折の末に現在の形となったことが分かり、土佐さんの一つの形に囚われすぎない柔軟な思考を垣間見ることができました。

そして、いよいよ「ナンセンス発想法」に移ります。「朝、目が覚めて触ったもの」を思い浮かべるところからスタート。次に、最初に思い浮かべたものの頭に「おかしな」と付け加えます。そして、「おかしな○○」という言葉から浮かぶものを書いていきます。例えで話されたものは「おかしな まくら」は「とろける」といったものでした。その後、「おかしな○○」から想像した言葉ふたつを組み合わせて、スケッチを行いました。

どう関係づけるか悩む言葉の組み合わせに、面白がりつつ、頭を抱えつつ、想像を広げて描く生徒たち。完成した個性溢れるスケッチは、プロジェクターに投影し、1人ずつ紹介していただきました。土佐さんの軽快なトークと共に映し出される突飛なアイデアの数々に、生徒からは笑いが絶えませんでした。

本イベントの最後には、今回の熊本アートパレードのテーマ「『ポスト投函サイズ』であること」についての説明がありました。「なに“を”表現するか」でなく、「なに“で”表現するか」が重要な今回の熊本アートパレード。「なに“を”表現するか」は自分で見つけて欲しいと土佐さんは語ります。

今回のプレイベントで行ったことが、生徒の皆さんがこれから表現活動を行う上で活かされる場面があれば幸いです。ご協力、ご参加いただいた第二高校 美術科の皆さま、ありがとうございました。

【参加人数 50人】


第32回熊本市民美術展 熊本アートパレード

会期:2020年9月26日(土)~ 2020年11月1日(日)
会場:熊本市現代美術館 ギャラリーI・II

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