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美術館の日常のあれこれをお伝えします。

第32回熊本市民美術展 熊本アートパレード
[プレイベント]ポスト投函アート・ワークショップ

2020.07.27 , ,

7月26日に「熊本アートパレード」のプレイベント「ポスト投函アート・ワークショップ」を開催しました。
今回の熊本アートパレードの審査員である明和電機の土佐信道さんを講師に招き、作品作り、展示、そしてポスト投函サイズの箱への梱包まで、すべて1日で行いました。

まず、本日のプレイベントについての説明がありました。会場は升目上に区切りが作られており、1マスが1人のスペースとなっています。そのスペースに展示する「ポスト投函サイズ」の作品を作ることになりました。ポスト投函サイズの規格内に収まるのであればどんな作品を作っても構いませんと、紙を繋げたり、立体を組み合わせたり、空気を入れて膨らませたりするアイデアの紹介がありました。

その後、作品例として土佐さんが事前に制作した「ポスト投函サイズパチモク」が登場!2時間ほどで作られたという「ポスト投函サイズパチモク」は動かそうとすると部品がポロリと取れてしまいます。「なんとなく作れていればOK!」と、土佐さん。失敗を恐れずに作ってほしいとお話がありました。

いよいよ作品作りに移ります。段ボール、色紙、紐、袋などの素材を前に悩む参加者の皆さん。土佐さんからとにかく手を動かしながら方向性を考えましょうとの言葉があり、スケッチをとったり、素材を触ったりしながら、皆さん試行錯誤されていました。
少しずつ立体や絵が見え始めます。作りたいイメージは固まっているけれどうまく形にできない人のところには、土佐さんがアドバイス行っていました。

絵に、立体に、服に、楽器に!と、どんどん作品ができあがっていきます。3時間の長丁場イベントですが、皆さん作品作りにとても集中されており、あっという間に時間が過ぎていきました。

最後は展示された作品と梱包を1人ずつ見ていきます。一言、何を作ったのか説明をしていただいてから梱包スタートです。梱包の前に、楽器は音を鳴らしていただいたり、ロケットは飛ばしていただいたり、服は着ていただいたりしました。皆さん、作るときは自分の作品を作ることで手一杯でしたので、発表のときは他の参加者の皆さんの作品をとても興味深そうに見て、驚いたり、拍手をおくったりしていました。

制限のある中で、ユーモアに富み、面白い作品の数々を皆さん制作されていました。

9月から開催の熊本アートパレードではどんな作品に出会えるか、今からとても楽しみです。

【参加人数20人】


第32回熊本市民美術展 熊本アートパレード

会期:2020年9月26日(土)~ 2020年11月1日(日)
会場:熊本市現代美術館 ギャラリーI・II

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