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美術館の日常のあれこれをお伝えします。

「チェルフィッチュの〈映像演劇〉」
[ツアー]〈映像演劇〉タネあかしツアー①

2018.05.05 , , ,

〈映像演劇〉の不思議な体験の謎を解き明かすタネあかしツアーを行いました。

今回、出品されている〈映像演劇〉の制作は、舞台映像デザイナーの山田晋平さんが様々なアイディアを出したところから始まりました。山田さんは、ドアやハーフミラーなど、投影する物の素材や形を提案し、「どのように見えるのか?」ということについて、岡田利規さんとともに考えながら〈映像演劇〉はつくられていきました。

その起点を踏まえ、タネあかしツアーでは、映像展示の仕組みや、どのように撮影を行ったか、私たち観客が映像の役者をそこに実在している人のように見てしまうのはなぜなのか、といったことについて、〈映像演劇〉における技術と思考のタネあかしを行いました。

例えば非常口に投影された《A Man on the Door》という作品の「on」という言葉と投影されているドアの意味、《The Fiction Over the Curtains》のスクリーンの向こう側、《第四の壁》のところに3つ並んだアーチの存在などについて話しました。

最後に、参加者の方から「《第四の壁》の侵入者とは観客なのですか?」という質問を受けました。
そのタネあかしは次回に話したいと思います。

【参加人数15人】


渚・瞼・カーテン チェルフィッチュの〈映像演劇〉
会期:2018年 4月28日(土)–6月17日(日)
会場:熊本市現代美術館


[ツアー]〈映像演劇〉タネあかしツアー
日時:2018年5月27日(日)11:00–11:30
場所:展覧会会場内
*要展覧会チケット、申込不要

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