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美術館の日常のあれこれをお伝えします。

熊本市現代美術館のギャラリーIII+ホームギャラリーでは、GIII vol. 139 本と人と作品の空間を考える04「シーリングファン」が始まりました。


本と人と作品のある日々の美術館について考え、試行錯誤する「本と人と作品の空間を考える」シリーズの4回目となる今回は、館内のギャラリーIIIとホームギャラリーの2つのスペースを会場に、BGMに着目します。
BGM(バックグラウンドミュージック)は、意識して聴くより、ただその場所に流れているものです。ホームギャラリー(図書室)では常に音楽を流していますが、本小企画では、ギャラリーIII(展示室)でもBGMを流す機会をつくりました。

流れているBGMは、「読書のための音楽会」などの企画も実施している作曲家・音楽家の宮内優里がこれまでの作品から今回の小企画のためにつくったプレイリストです。
4月17日(土)、18日(日)には、2つのスペースそれぞれで宮内によるBGM生演奏も予定しています。

また、2会場にはともに、本、作品、BGMがありますが、それぞれ熊本市現代美術館の日常的な空間の延長でありつつ、少し変化ももたせています。
2002年の開館時よりホームギャラリーの門番の役割を果たしている浜田知明の彫刻作品《serpentの門》をギャラリーIII会場入口へと移動し、ホームギャラリー内には森の中で琴を奏でる老女を写したやなぎみわの写真作品《My Grandmothers/ TSUGUMI》を新たに展示しています。


人は入れ替わり、音楽は流れ、変化していきます。それぞれの場所・時間を過ごしてみると、いつもとは違った感覚が得られるかもしれません。

 

作品リストはこちら


GIII vol. 139 本と人と作品の空間を考える04
シーリングファン
会期:2021年 4月7日(水)–6月6日(日)
会場:熊本市現代美術館 ギャラリーIII+ホームギャラリー *入場無料
BGM:宮内優里(作曲家/音楽家)

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