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美術館の日常のあれこれをお伝えします。

「チェルフィッチュの〈映像演劇〉」
[アフタートーク]誰かと観て話すチェルフィッチュの〈映像演劇〉③

2018.06.14 , , ,

この関連イベントは、〈映像演劇〉とは一体何なのか?誰かと一緒に作品を観てみることで、チェルフィッチュのこの新たな演劇について話してみる企画です。

3回目のゲストには、熊本の洋服屋Re;liのディレクターをされている石原眞弓さんをお招きしました。

今回は夕刻のスタートということもあり、参加者のほとんどの方が事前鑑賞済みでしたが、あらためて会場を一緒に回ることになりました。石原さんも事前に鑑賞して思ったことをメモに書き留めており、そのときに感じたことをもう一度、確認しながら参加者に向けてトーク。
テキストの作品やセリフにも丁寧にふれながら、各作品と会場全体をひとつの作品として捉えた話がありました。

メイン作品でもある《Fiction Over the Curtains》については、作品が現実に影響を与えてくるような作品だという話がありました。
参加者からの「チェルフィッチュのどういうところが好きか?」という質問に対して、石原さんは「好きとか嫌いとかではなく、心に直に訴えかけられる」と答えられていました。石原さんが、演劇をそのままに観賞している姿勢は、《Fiction Over the Curtains》をはじめとするチェルフィッチュの製作における態度とも通じているように思いました。

イベント終了後も、参加者は本イベントの事前に観て自分が思ったことと、石原さんの話とを考え比べたりしながら、再び会場を巡り、おそらくこの日だけで3周も観賞しました。

石原さんは、今後もチェルフィッチュをはじめ、演劇鑑賞に飛び回る予定だそうです。
是非、熊本の洋服屋Re;liに赴いて、石原さんとアフタートークの続きをお楽しみつつ、演劇情報と洋服をゲットしてみてください。Re;liは、演劇への興味がきっかけで知り合った方々とのイベントなども多数開催されています。

【参加人数14人】


渚・瞼・カーテン チェルフィッチュの〈映像演劇〉
会期:2018年 4月28日(土)–6月17日(日)
会場:熊本市現代美術館

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