熊本市現代美術館の 「ドレス・コード︖――着る人たちのゲーム」展と熊本PARCO の「YOKO FUCHIGAMI MAJI BOUTIQUE」展のスピンオフ企画。YOKO FUCHIGAMI* による名作《KAWARIME FUCHIGAMI》を、熊本市現代美術館ロビーに特別展示します。

*YOKO FUCHIGAMI……ロバート秋山が現代を代表するクリエイターに扮して語る「クリエイターズ・ファイル」。

その中でも最も人気の高いクリエイターYOKO FUCHIGAMI は、トータル・ファッション・アドバイザー、「YOKO FUCHIGAMI」デザイナー、日本服飾協会理事長を務める。

「人を見た目で判断してはいけません」。この倫理的な言葉が発せられるのは、私たちが日常生活を送るうえで、実は人を見た目で判断してしまっているからにほかなりません。○○系の格好の人。この格好をする人は○○を趣味にしているんだろうなぁ、きっとこういう性格なんだろうなぁ、○○って思われたいのかなぁなど……。私たちは他者の服装を通じて、その人に何らかの勝手なイメージを抱いてしまいます。ファッションとは他者の存在が、他者の視線がある限りにおいて、この世に生まれたときから否応なしに参加を強いられる、決して終わることのないゲームなのかもしれません。

（「ファッションは終わりのないゲームである？」展覧会カタログ『ドレス・コード？――着る人たちのゲーム』p. 237より抜粋）

協力：熊本PARCO

「ドレス・コード？――着る人たちのゲーム」

会期：2019年12月8日（日）～ 2020年2月23日（日）
会場：熊本市現代美術館 ギャラリーI・II
特設ウェブサイト：https://www.kci.or.jp/special/exhibitions2019/