和田誠展

和田誠展

2022.4.23()〜 2022.6.19(

展覧会特設サイト

和田誠(1936–2019)はイラストレーター、グラフィックデザイナーとして広く知られています。そのほかにも装丁家や映画監督、エッセイスト、作曲家、アニメーション作家、アートディレクターなどさまざまな顔を持ち、その創作の広がりはとどまるところを知りません。
本展は、和田誠の膨大で多岐にわたる仕事の全貌に迫る初めての展覧会です。和田誠を知るうえで欠かせないトピックを軸に、83年の生涯で制作した多彩な作品を紹介します。きっとこれまで知らなかった和田誠の新たな一面に出会えることでしょう。

好きなことを好きなだけ。和田誠をめぐる30のトピック。

1. 未来を予感させる子どもの頃の絵や映画日記「和田誠になるまで」 2. 「ハイライト」をデザイン「ライトパブリシティの時代」 3. 独特の色彩と大胆な構成で映画ファンを夢中にさせた「新宿日活名画座」 4. 文化的交流が後の仕事にもつながった「草月アートセンター」の仕事 5. 作りたいものは自分で作る。最初の絵本は「私家版絵本」 6. 大胆な発想でのびのびと「谷川俊太郎との仕事」 7. グラフィカルでアイデア満載、画法もバラエティに富んだ「絵本」 8. 楽しくやさしく「児童書のイラストレーション」 9. 回文、しりとり、数え歌。ことばあそびの魅力「ことばのこばこ」 10. 挿絵、訳詞も手がけたライフワーク「マザー・グースの世界」 11. 「みんなのうた」第一回目は和田誠の「アニメーション」 12. 少ない要素で特徴をつかむ職人芸「似顔絵」 13. 音楽、映画、ショービズ、青年期を綴る「エッセイ」 14. 一流の映画ファンは一流の「映画監督」 15. 手がけた書籍は2000冊以上「装丁」 16. 装丁に見る「和田文字」 17. 31センチ角の舞台「LPジャケット」 18. 趣味の域を超えるあたたかなメロディ「作曲」19. 音楽、劇場、映画、広告など幅広く「ポスター」 20. 革新的雑誌のアートディレクション「話の特集」 21. 真面目に遊ぶ「パロディ」 22. クスッと笑えるユーモアの「ひとコマ漫画」 23. シンプルでぬくもりのある「ロゴ・マーク」 24. 長く続いたシリーズ「ロングランの仕事」 25. 描いた表紙は約2000点、40年続いた「週刊文春」 26. お気に入りのモチーフ「猫」 27. 愛情豊かに「家族との仕事」 28. 絵ができるまで「ただいま制作中」 29. 初めての本は1960年「著書200冊」 30. 83年間の膨大な仕事・交友・出来事を視覚的にたどる「ビジュアル年表」

知ってるようで 知らなかった──

  • 「似顔絵」も、そのひとつ

    《デューク・エリントン》個展「JAZZ」より 1992
  • 「谷川俊太郎との絵本」も、そのひとつ

    『あな』(文・谷川俊太郎)より 1976 福音館書店
  • 「ひとコマ漫画」も、そのひとつ

    『写楽』より 1980-85 多摩美術大学アートアーカイヴセンター蔵
  • 「装丁」も、そのひとつ

    『ダイアルAを回せ』(著・ジャック・リッチー 訳・駒月雅子ほか) 2007 河出書房新社
  • 「星新一との仕事」も、そのひとつ

    『きまぐれロボット』(文・星新一)カバー 1999 理論社
  • 「絵本」も、そのひとつ

    『密林一きれいなひょうの話』(文・工藤直子)より 2018 瑞雲舎(1975初版 銀河社)
    多摩美術大学アートアーカイヴセンター蔵
  • 「児童書のイラストレーション」も、そのひとつ

    『ぼくは王さま』(文・寺村輝夫)表紙 1967 理論社
    多摩美術大学アートアーカイヴセンター蔵
  • 「映画」も、そのひとつ

    カレンダーより 《嘆きの天使》1992
    多摩美術大学アートアーカイヴセンター蔵

すべて©Wada Makoto

和田誠略歴

©Wada Makoto
photo: YOSHIDA Hiroko

1936年大阪に生まれる。
多摩美術大学図案科(現・グラフィックデザイン学科)を卒業後、広告デザイン会社ライトパブリシティに入社。1968年に独立し、イラストレーター、グラフィックデザイナーとしてだけでなく、映画監督、エッセイ、作詞・作曲など幅広い分野で活躍した。
たばこ「ハイライト」のデザインや「週刊文春」の表紙イラストレーション、谷川俊太郎との絵本や星新一、丸谷才一など数多くの作家の挿絵や装丁などで知られる。
報知映画賞新人賞、ブルーリボン賞、文藝春秋漫画賞、菊池寛賞、毎日デザイン賞、講談社エッセイ賞など、各分野で数多く受賞している。

展覧会情報

開催期間

2022年4月23日()~ 6月19日(

会場

熊本市現代美術館 ギャラリーⅠ・Ⅱ

開館時間

10:00 - 20:00(展覧会入場は19:30まで)

休館日

火曜日[ただし5月3日(火・祝)は開館し、5月6日(金)は休館]

観覧料

一般:
1,100(900)円
シニア〔65歳以上〕:
900(700)円
学生〔高校生以上〕:
600(500)円
中学生以下:
無料

※()内は前売料金。前売料金は下記の方にも適用。
20名以上の団体/電車・バス1日乗車券、JAF会員証、緑のじゅうたんサポーター証、美術館友の会証をご提示の方。
※各種障害者手帳をご提示の方と付き添いの方1名は無料。
(身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、被爆者健康手帳等)
※前売券販売は3月5日から4月22日まで

チケット取扱い

熊本市現代美術館、イープラス(e +)、ローソンチケット[Lコード:84471]、セブンチケット[セブンコード:092-998]

主催

熊本市現代美術館[熊本市・公益財団法人 熊本市美術文化振興財団]/熊本日日新聞社

特別協力

和田誠事務所/多摩美術大学/多摩美術大学アートアーカイヴセンター

企画協力

ブルーシープ/888ブックス

後援

熊本県/熊本県教育委員会/熊本市教育委員会/熊本県文化協会/熊本県美術家連盟/熊本国際観光コンベンション協会/J:COM熊本/エフエム熊本/FM791

和田誠展公式Twitter

https://twitter.com/wadamakototen

和田誠展公式Instagram

https://www.instagram.com/wadamakoto_world/

和田誠公式サイト

https://wadamakoto.jp

プレスリリース

作品リスト

Art Kiss Letter

会場風景

Photo: Shintaro Yamanaka (Qsyum!)